1995-2024年


1995年

阪神淡路大震災を受け、作曲家・上田益氏が「レクイエム・プロジェクト」を発足。祈りと鎮魂を音楽で届ける活動が始まり、各地の合唱団や市民と連携した演奏会が全国に広がっていった。

2011年3月11日

東日本大震災発生。上田氏は被災地に寄り添いながら、「いのちを想い、未来へ希望を紡ぐ音楽」を通して、東北への祈りの連鎖をつくることを決意。

2012年~2013年

上田氏が仙台・石巻など東北各地を訪れ、現地の音楽関係者や市民との交流を重ねる中で、仙台でもプロジェクトの趣旨に共鳴する動きが芽生える。

2014年

仙台市内で「レクイエム・プロジェクト仙台」が有志によりスタート。合唱団の結成を目指し、市民による公開ワークショップを開催。

2015年

第1回「鎮魂と希望の演奏会」を電力ホールにて開催。以降、毎年開催されており、2024年時点で計11回を数える。演奏会では上田益氏のレクイエム作品や詩人による新作を取り入れるなど、毎回異なるテーマで構成されてきた。

 

【地域での主な展開】
・せんだいメディアテークでの市民向け展示・ミニコンサート
・女川町での朗読と音楽の会(被災地における慰霊と交流)
・河北新報紙上での紹介記事・詩掲載を通じた広報
・仙台市市民活動サポートセンターとの協働による詩の展示や映像上映- 子ども対象の作詞ワークショップや、大学合唱団との連携演奏 など、さまざまなかたちで地域に根を張った文化活動を展開

 

【活動の特色】
「語り」「詩」「音楽」の三位一体により、“届ける”のではなく“ともに祈る”ことを大切にし、参加者にとっての内面的な追悼と共感の場をつくってきた。
宗教・立場・年齢を越えて「誰もが関われる」音楽による震災伝承のモデルとして、東北の他地域からの関心も高い。
  ※さらに詳しくはこちら→ レクイエム・プロジェクト東北関連のあゆみ

2025年ー


2025年

 
  震災から12年を経て、若者や移住者との関係づくり、参加型の伝承活動への関心が高まる中、「この精神を次世代とともに広げたい」という思いから、発展型の新団体設立を検討。
6月11日  「レクイエム・プロジェクトみやぎ」設立
  みやぎNPOセンター、仙台市市民活動サポートセンターの利用団体審査許可