「男女共同参画推進せんだいフォーラム2025」へのイベント出演が決定しました。

期間 2025年11月14日(金曜日)から11月16日(日曜日)

会場 仙台市男女共同参画推進センター エル・パーク仙台

※くわしくは後日お知らせします。


 

東日本大震災の被災地の声を、手づくりの歌で伝えている

「レクイエム・プロジェクト仙台」合唱団があります。

震災から3年目の2013 年に仙台市で産声を上げ、

同年11月に第1回演奏会を開いて以来、たゆまぬ歌の活動を重ねてきました。

震災から 15 年を刻む26年には、新たな一歩となる第12回演奏会を仙台市で催す予定です。

 

このたび設立の団体「レクイエム・プロジェクトみやぎ」は、

震災の記憶を未来に伝える歌の活動を多彩な形で地元宮城に広げようと、

合唱団員と共に、共鳴する有志が立ち上げました。

被災者の声と慰霊、励まし、希望を歌う仙台合唱団の活動を永続的に根付かせ、

さらに誰もが参加できる被災体験の語り、朗読と歌で交流する場を随時設け、

防災教育への新たな貢献として中学、高校、大学ともつながり、

「歌う伝承者」を育みます。

「レクイエム・プロジェクト」の創設者・主宰者は作曲家上田益さん。

阪神・淡路大震災(1995年)の後、神戸市で鎮魂と希望のレクイエムや「神戸ルミナリエ」の音楽を作り、

東北の震災・原発事故被災地や沖縄、広島、長崎など戦災地、被爆地の詩人と合唱曲を創作。

当事者たちの合唱団と共に「歌による記憶の伝承」の運動を全国に発展させてきました。

レクイエム・プロジェクト仙台合唱団は、大震災から10年を刻んだ 2021 年に

新作の合唱組曲『また逢える~いのちの日々かさねて~』、

24 年に 2 作目 『なつかしい未来へ』(作詩は宮城在住の寺島英弥)を初演。

被災地の傷みと再生の模索、失われたふるさとと命を受け継ぐ者が共に生きる未来を歌い、

震災 15 年の2026年には12度目の演奏会を催します。

それに合わせて私たちは「なつかしい未来へ」を合言葉に、

「3.11 の記憶を歌で未来へ~レクイエム・プロジェクトみやぎ」の運動を

県民に広めようと次の目標を掲げます。


活動の目標

  • 震災の記憶の伝承。そして追悼と希望、命のバトンを歌で継承する運動を、誰もが当事者である宮城の県民に知ってもらい根付かせる。その中心を担うレクイエム・プロジェクト仙台合唱団の活動を永続的に支援する。

  • 仙台をはじめ各地で、合唱曲と関わり深い地元の人々や集う市民、合唱団員自身が体験を語り、思いを分かち合い、共に歌う交流の場を設ける。「なつかしい未来へ」の合言葉と合唱は、ふるさと喪失の傷みを抱えて生きる被災体験者の心を癒す活動ともなる。

  • 歌による震災の記憶の伝承は、若い世代の防災教育に親しみやすい形で貢献できる。中学、高校、大学での演奏と体験の分かち合い、合唱への参加の呼び掛けを行い、「夢を継ぐもの」(合唱曲名より)となる新たな「伝承者」を育む。

  • 地域に深く根ざす活動とするために、 活動を発信する新しいコンテンツづくり、多角的な手法による広報を行い、幅広い世代、地域、暮らしの場をつないで交流を広げる。

  • 宮城県内の合唱団、音楽家にも、歌による震災伝承の仲間づくりをする。神戸、広島、長崎などのレクイエム・プロジェクト合唱団との交流の場もつくり、伝承・継承の体験を学びながら「宮城発」の歌を広める。

活動の予定

  • 東日本大震災15年を祈念する第12回演奏会として、「レクイエム・プロジェクトみやぎ2026」が、2026年5月3日、電力ホール(仙台)において開催。演奏する同・仙台合唱団と共催する。

  • 石巻合唱連盟が2026年6月7日、マルホンまきあーとテラス・大ホール (石巻市)でオーケストラと「『レクイエム』コンサート」を開催。その成功に向けて活動を応援する。

  • 若者や県外から宮城への移住者の家族に、震災で起こったこと、被災地の思い、復興への願いを共有してもらうために、次のようなプロジェクト案を企画運営する。

    • 「震災を知らないこどもたち作詩コンテスト」。学校などに呼び掛け、優秀作品はレクイエム・プロジェクト宮城の関係者が選定。上田益さんが作曲、若者たちと歌うステージを実現する。

    • 「あの日こんなことが起きた~イブニングトーク&シンギング」。 作詩者や歌詩のモデルの人々らが参加し、参加者と体験を語り合い、最後には全員合唱につなげる連続ミニイベントを、仙台市市民活動サポートセンターなどを会場に催す。